出産体験を5リズムに当てはめた特集のpart2です。Part1はこちら
part 2
アルゼンチンの5リズムnew ティーチャー ブレンダの出産体験記
5リズムトライブ(トライブとは、部族という意味)/ 誕生のリズム
by Brenda Cohen Sabban, Argentina, as told to Morgan Nichols on November 15, 2016
ブレンダ コーヘン サバーン、アルゼンチン
2016年11月15日
モーガン ニチョルスに話す
ブレンダは、妊娠中に5リズムのティーチャートレーニングを終了。
そして、今は4ヶ月の娘の母親になっている。
私は、まだ妊娠していた頃に、出産中の5リズムの流れをビデオに収めることを夢見ていた。
妊娠中、ガブリエル・ロスのこと、そして彼女が自身の分娩の体験について書いていた内容のことを考えていた。私自身の出産時に5つのリズムがどう当てはまるのか?に興味があった。けれど、実際の体験は想像とかなり違うものとなった。
予期しない形で5つのリズムを学ぶこととなった。
難産で、25時間もの時間がかかった。
夫、助産婦さん、そしてお医者様が揃い、自宅出産だった。陣痛が始まったとき、フローイングの段階にいるとわかった。何度もお風呂に浸かることで、気分が落ち着き和らいだ。「これが出産の始まり。」とは考えていなかった。その後で始まりがやってきた。
陣痛そのものは波のようで、ゆっくりと始まった。そして、強く、さらに集中的なものになり、落ち着いていくという繰り返し。私自身の5リズムのプラクティスが全てのものには始まりと終わりがあるということを教えてくれた。なので、「陣痛が来ては強くなるけれど、終わりが来る。」ということを知っていることが支えになった。
『フローイング』の段階の後、陣痛が定期的にパターン化してやって来始めた。それがスタッカートの段階。痛みが強くやって来て、そして10時間ほどして、カオスの段階に入った。けれど、その渦中にはカオスの中にいるということに気づけなかった。
「オッケー。今はリラックスして。カオスにいるんだよ。」と自分に言うことなんかできず、カオスに意識的に入ることもできなかった。それから15時間の苦しみの後、委ねるようにお医者様から言われた。私は痛みと戦っていた。痛みを手放し委ねなければ、筋肉の緊張のせいで子宮頸部がちゃんと開かない。
分娩の波のカオスの渦中に、思考が停止してしまうことに気づいた。何が起きているのか全くわからなかった。私は怒っていて、力んで緊張していた。そのカオスの難しいパートの中で、シャドー(影)の部分が頭をもたげた。もう無理と思った。産めないと思った。25時間も何も食べていなかったし、弱っていたし、トランス状態に居た。そして、産み落とす強さがもうないと思った。
この感じは、人生の中で何度も体験したことがあった。ティーチャーとしても体験した。自分は充分ではないし、先生になんてなれっこないと思った。外側からは、私は強くてなんでもこなす女性だと思われてきた。けれど、私の魂はそれを信じてなかった。自分を信じることができないときもある。
「この出産という奇跡の体験をするのに私は充分じゃない。。。」と思った。
カオスに委ねることを学ぶのは、大きなレッスンだった。カオスの渦中にいる時、思考を働かせられないことに気づいた。フローイングでは、もっと楽で、スタッカートの最中ではまだ考える余地があった。でも、カオスでは、思考は消える。そこでは、委ねる、サレンダーするってことが全て。カオスの渦中ではプランは立てられない。そんな時間はない。自分を信じて、そして神秘を信じる時なんだ。私の娘にとっては、「生まれて来る」ということ
以外に他の選択肢はない。
「私にはもう無理!」って妊婦が言う時、諦める時、その時こそが、赤ちゃんが生まれる時なんですよ。とドクターは言った。
24時間後、病院に行かなくちゃいけなくなった。破水したから。
病院で産むって計画していた。病院に着いて、私は麻酔を拒んだ。
出産にまつわる全てを感じたかった。
娘が後ちょっとで出てくる時、痛みがとっても強くて、両足を閉じていた。だけど、ドクターと主人は言った。「頑張らないと!」って。
ドクターは、痛みよりも、出産という体験を楽しむように励ましてくれた。「痛みを乗り越えるように。そうでなければ、赤ちゃんを傷つけかねない。」だって頭がほとんどそこに出てきそうで、でもまだ出てきていない状態だった。その瞬間、自分自身がカオスのシャドー(影)から、カオスのライト(光)に移動した。「私は産める。赤ちゃんのためにできる!痛い。だけど、ただ痛みがあるだけ。たったそれだけ。」そのとき、全てを委ねた。
そしたら、娘がでてきた。
生まれた。
そして、リリカルの瞬間。
腹部が空っぽになったと感じて、
全てが空っぽで光いっぱいになった。
もう痛みはなくなって、全てが終わったことがわかった。
人生で、言うまでもなく、最高の瞬間だった。
お医者さんたちは、娘を抱かせてくれて、彼女の暖かさを感じた。
あの瞬間に住みたいと思うくらい、とても美しい瞬間だった。
夫がへその緒を切って、そしてあの25時間が終わった。
人生の中で一番困難で、そして一番幸せな日だった。
二つのことが一緒のところに収まるんだというのを見れたことが、
私にとって重要だった。
それは、幸せと困難さ。
私にとって大きな学びとなった。
娘がお腹にいる時に私はスティルネス(静謐さ)を体験した。宇宙のミラクルを感じた。そして、彼女が生まれた時、それは神秘としか表現できなかった。抱かせてもらった瞬間、娘は温かく、まだ羊水を纏っていた。
触れた時、生まれて初めて人生の神秘に触れた気がした。
あの瞬間を表す言葉が見つからない。
とっても広い大きな場所としか言えない。
あの瞬間よりも重要なことはないと知っていた。
あの瞬間以外の全ては嘘で幻想だと感じた。
仕事に行くという考えはおかしいと感じた。
「仕事に行くってどう言うこと?これこそがリアルな人生。人生そのもの。」と。
それ以来、私にはできないという恐れは変わった。
私はできる!という体験を体の中に持っている。
そして自分をもう少し信じられるようになった。
きっと、これからも自信を持つという課題に取り組んでいかなければいけないと思うけれど、出産を体験してから、前と違う姿勢でいられるようになった。
自分がはっきりしてきた。
英語のオリジナル記事はこちら
https://www.5rhythms.com/news/5rhythms-tribe-the-rhythms-of-birth/